なかなか暖かくならない3月ですが、2025年度もあと少しとなりました。
季節がゆっくりと春へ向かっている一方で、年度の移り変わりはそれよりもずっと早く感じます。
この1年を振り返ると、カウンセリングでは中堅・ベテラン看護職の方々のキャリアに関する悩みに触れる機会が多くありました。
看護も人生も経験を重ねているからこそ見えてくる迷いや、長く抱えた苦しさを抱え込んでいることがあります。
言葉にしにくい葛藤を前に、看護職として働き続けること、抱えてきた苦悩、相談していただいたことに感謝します。
また、研修では新人看護師、中堅看護師、管理者など、さまざまな立場の方々とご一緒する機会がありました。
テーマはそれぞれ違っていても、どの場面でも強く感じたのは、「コミュニケーション」の大切さです。
相手を知ること。
相手を理解しようとすること。
そして、その人を支えようとすること。
そのために必要なコミュニケーションスキルそのものは、実は限られているのかもしれません。けれども、同じ言葉を使っていても、そこにどんな思いがあるのかで、相手に届くものは大きく変わるように思います。
「元気になってほしい」
「心の重い荷物を少しでも降ろしてほしい」
「また前に踏み出してほしい」
そんな願いを持ちながら相手の話を聴くとき、聴き手である私自身の心もまた、相手の思いに揺り動かされます。
カウンセリングや対話の場では、すぐに答えを出すことが大切なのではなく、相手とともに揺れながら、迷いながら、模索していくことそのものに意味があるのだと感じています。
そんな役割を改めて実感した1年でした。
2026年は、目の前。
どんな年になるのでしょうか。
不安も期待も抱きながら、また一歩ずつ進んでいきましょう。