“If you obey all the rules, you miss all the fun.”
ルールに従ってばかりだと、人生の楽しみを逃してしまうわ。
——キャサリン・ヘップバーン
「流行より信念」。この言葉は、ハリウッド黄金期の大女優キャサリン・ヘップバーンが残した、力強いメッセージのひとつです。
彼女は、世間の期待や流行に迎合することなく、自分自身の価値観に従って生きた方でした。
看護の現場でも、「周りがどう思うか」「みんながどうしているか」を気にしすぎて、本来の自分の考えやケアの信念が揺らぐことがあります。
評価を気にするあまり、心にもない言葉を選んでしまったり、本当は「気になる」と思ったことを胸に抱いたままになっていたり。
それは、一見「うまくやっている」ように見えても、自分を本心を押さえじわじわと苦しくなることがあります。
看護も、看護師間も「人と人との関係性」で成り立っていると思います。
たとえば、「私はこの患者さんと向き合うとき、こうありたい」という想いや、「後輩に、こんな風に関わりたい」といった思い。
それが人とは異なる考え方であっても、あなたらしさであり、看護の現場に必要な多様性です。
自分の価値観を認め、同時に他者の価値観も尊重し、対話を通じて真摯に向き合うこと。それが、目の前の相手への誠実さにもつながるのではないでしょうか。
何かに迷ったときこそ、自分の中にある「なぜそれを大切にしたいのか」という問いに立ち返ってみる。
それは、ぶれない軸を持って働き続けるための、ひとつの力になります。
時代によって、看護にも流行りがあります。でも、信念は、自分の経験や内面から生まれるものです。
流行と自分。どちらを優先するかはあなた次第です。けれども、信念を選ぶ勇気が、きっとあなた自身を、そして看護の未来を豊かにしていくでしょう。